旭光電機株式会社が「DXセレクション2026」を受賞|優良事例に選定されました

旭光電機株式会社は、2026年5月20日(水)に開催された「DXセレクション2026」最終選考・表彰式において、DXによる企業価値向上に取り組む中堅・中小企業等のモデルケースとして、優良事例に選定されました。
当社がDXセレクション2026で受賞に至ったのは、これまで推進してきた「守りのDX」と「攻めのDX」を両輪とする経営変革、現場主導の改善活動、ならびにAI・デジタル技術を活用した新たな価値創出への取り組みが評価された結果です。

「DXセレクション2026」最終選考・表彰式にて
■DXセレクションとは
「DXセレクション」は経済産業省および独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する、中堅・中小企業等のDX優良事例を選定する制度です。
経済産業省が取りまとめる「デジタルガバナンス・コード」に沿った取り組みを通じて、DXによる成果を創出している中堅・中小企業等のモデルケースとなる優良事例を選定する制度です。
選定された優良事例を地域内や業種内に横展開することで、中堅・中小企業等におけるDX推進の取り組みを活性化することを目的としています。
関連リンク:デジタルガバナンス・コード3.0
■DXセレクション2026受賞の概要
「DXセレクション2026」では、全国から応募した企業の中から11者が最終選考に進出しました。
各者がこれまでの取り組みと今後の展望について10分間のプレゼンテーションを行い、グランプリ、準グランプリ、優良事例の企業が選定されました。
当社は、製造業DXの実践企業として、経営主導と現場主導を両立させながら、品質・生産性向上、新規事業創出、AI活用、DX人材育成、情報セキュリティ強化などに取り組んでいる現状と今後の展望を発表し、DXセレクション2026において「優良事例」に選定されました。

「DXセレクション2026」優良事例選定の表彰状
■旭光電機株式会社がDXセレクション2026の優良事例に選定された理由
旭光電機株式会社は、兵庫県神戸市に本社を置き、センサ、コントローラ、制御装置の開発・設計・製造、受託開発を行う製造業の企業です。
当社は、経営ビジョンである「感じて伝える力を社会の力に」、パーパスである「モノと人と世界をつないで価値ある暮らしを創造する」のもと、デジタル技術を活用した経営変革に取り組んでいます。
DXセレクション2026では、当社が単なるITツールの導入にとどまらず、経営戦略、現場改善、商品開発、人材育成、情報セキュリティ、AI活用を一体で進めている点が評価されたものと受け止めています。
特に、当社の製造業DXには、次の3つの特徴があります。
評価ポイント1:経営主導と現場主導を両立したDX推進体制
当社のDX推進における特徴は、経営主導と現場主導を両立している点です。
経営層がDXを事業構造転換の重要戦略として位置付ける一方で、現場ではDXサークル活動を通じて、社員一人ひとりが身近な課題から改善に取り組んでいます。
トップダウンによる方向性の提示と、ボトムアップによる現場改善を組み合わせることで、DXを一部の部署だけの取り組みではなく、全社で取り組む経営変革として推進しています。
評価ポイント2:「守りのDX」と「攻めのDX」の両輪
当社が目指すDXは、現場の生産性や品質を高める「守りのDX」と、センシング・制御技術にデータ活用やAIを組み合わせて新たな商品・サービスを創出する「攻めのDX」の両輪です。
守りのDXでは、品質向上、生産性向上、業務効率化、IT基盤再構築、情報セキュリティ強化、DX人材育成などを推進しています。
攻めのDXでは、顧客課題を起点に、センサ×データ×サービスによる価値提供型ビジネスへの転換を進めています。
評価ポイント3:製造業DXの成果をKPIで可視化
当社では、DX戦略と経営戦略を一体で推進し、売上成長、収益構造の変化、生産性向上、顧客価値の創出につなげることを重視しています。
DXの成果を可視化するため、売上高、自社製品売上比率、現場改善時間、PoC・共創事業化の進捗、顧客別粗利、海外案件数などのKPIを設定し、施策の継続・拡大・見直しに活用しています。
2028年度には、売上高100億円、自社製品売上比率35%を目標に掲げ、製造業DXによる企業価値向上を目指しています。
■守りのDX:現場主導の改善と競争力強化
守りのDXでは、品質向上、生産性向上、業務効率化、IT基盤再構築、情報セキュリティ強化、DX人材育成などに取り組んでいます。
特徴的な取り組みの一つが、社長直轄の推進体制と月次会議による迅速な意思決定を組み合わせた「DXサークル活動」です。
現場で生まれた小さな改善を、標準化・横展開することで、全社の競争力向上につなげています。
また、自動搬送ロボットの導入、協働ロボットによる省人化、設備停止の即時通知、上長呼び出しシステムの活用など、現場の課題に即した改善を自社で実装・改善することで、業務効率化とDX人材育成を同時に進めています。
さらに、電子帳票の導入、生成AIの活用、エネルギー使用量の可視化などにより、業務時間の削減や省エネにも取り組んでいます。
当社は、現場の小さな改善を一過性の取り組みに終わらせず、標準化・内製化・横展開を通じて、全社の競争力へと転換しています。
■攻めのDX:センサ×データ×サービスによる価値創出
攻めのDXでは、当社が長年培ってきたセンシング・制御技術に、データ活用、クラウド、AIなどのデジタル技術を組み合わせ、顧客課題を起点とした新たな商品・サービスの創出に取り組んでいます。
具体的には、レガシー設備のクラウド化や遠隔監視を支援する「SmartFitPRO」、消費電力量やCO2排出量を可視化する「wattXplorer」、防災領域で活用される「漏水センサー」「ワンコイン浸水センサ(流域治水センサー)」など、センサ×データ×サービスによる価値提供を進めています。
さらに、Microsoft AI Co-Innovation Lab Kobeや神戸市との協働により、「次世代エントランス監視システム」の開発にも取り組んでおり、来館者属性の可視化、人流・滞留の把握、違和感行動の検知など、AIを活用した新たなサービスの社会実装を目指しています。
当社は、単に製品を製造・販売するだけでなく、顧客課題の発見からPoC、実証、製品化、運用改善まで伴走する価値提供型のビジネスモデルへの転換を進めています。

DXセレクション2026最終選考にて、「守りのDX」と「攻めのDX」の取り組みを発表

「守りのDX」と「攻めのDX」の取り組みを発表している代表取締役社長の和田
■DXを支えるIT基盤・情報セキュリティ・DX人材育成
当社では、DXを継続的に推進するため、IT基盤の再構築、情報セキュリティの強化、デジタル人材育成にも取り組んでいます。
IT基盤では、個別最適化された既存システムを、ノーコードとAPI連携を前提とした全社共通基盤へ段階的に移行し、データの一元管理と経営判断の高度化を目指しています。
情報セキュリティでは、CISOの任命、情報セキュリティ基本方針の公表、ID管理、権限統制、監査ログ整備などを推進しています。
DX人材育成では、全社員のデジタル活用力の底上げ、中核人材の育成、全社最適を推進できる統括人材の育成を進めています。
生成AIの活用も推進し、業務改善や開発品質向上への展開を進めています。
DXを一過性の取り組みにせず、経営基盤として定着させるため、当社はIT基盤、情報セキュリティ、人材育成を継続的に強化しています。
■DXによる企業価値向上への取り組み
当社では、DX戦略と経営戦略を一体で推進し、売上成長、収益構造の変化、生産性向上、顧客価値の創出につなげることを重視しています。
DXの成果を可視化するため、売上高、自社製品売上比率、現場改善時間、PoC・共創事業化の進捗、顧客別粗利、海外案件数などのKPIを設定し、施策の継続・拡大・見直しに活用しています。
こうしたKPIマネジメントにより、現場改善から投資判断までを機動的に見直し、DXを経営成果に結びつける仕組みづくりを進めています。
当社は、DXを単なる業務効率化にとどめるのではなく、顧客課題の解決、新規事業の創出、地域製造業への貢献につなげることで、持続的な成長を目指しています。
■DXセレクション受賞企業としての今後の展望
今回のDXセレクション2026受賞を励みに、旭光電機株式会社は今後も、製造業DXの実践企業として、品質・生産性の向上、新規分野への挑戦、DX人材育成、IT基盤の再構築、情報セキュリティの強化に取り組んでまいります。
また、当社の強みであるセンシング・制御技術と、データ活用、AI、クラウドなどのデジタル技術を融合し、社会課題や顧客課題の解決に貢献する商品・サービスの開発を進めてまいります。
神戸発の製造業DXモデルとして、地域産業の活性化に貢献するとともに、社員一人ひとりが改善と挑戦を続ける組織づくりを通じて、より一層の企業価値向上を目指します。

「DXセレクション2026」最終選考・表彰式 集合写真
関連リンク
経済産業省 DXセレクション(中堅・中小企業等のDX優良事例選定)
独立行政法人情報処理推進機構 IPA DXセレクション