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wattXplorer(ワットエクスプローラ)導入事例

原馬化成株式会社様

原馬化成株式会社様のご紹介

原馬化成株式会社
本社事務所・工場

事業紹介

原馬化成株式会社様は滋賀県長浜市に本社を構えられ、「お客様第一」「品質第一」の考えに基づいた経営方針を掲げられておられる樹脂成型を得意とする会社様でいらっしゃいます。 プラスティック射出成型加工や多種多様な塗装、印刷、組立加工を主な事業とされており、主に自動車・工場部品やOA機器部品で使用されるプラスティック樹脂の射出成型の1次加工と2次加工をされております。1次加工では金型製作を含めた樹脂成型、2次加工では1コートピアノブラック塗装や高輝度シルバー塗装などの塗装、印刷精度が問われる多重印刷などのシルク印刷、超音波溶着等様々な組立加工をされておられます。 社員数は48名(2025年2月 現在)、1976年創業、2026年には50周年を迎える滋賀県を代表する会社様で、高い技術力と一貫生産体制で顧客のニーズにお応えされておられます。
この度、原馬化成株式会社 代表取締役社長 原馬淳一様にお話を伺いました。

wattXplorer(ワットエクスプローラ)導入の経緯

原馬社長様:
近畿経済産業局のセミナーに出席した際、「いずれはCO2排出量の算定をあなたたちも実施しないといけない。取り組んでいない企業は取り残されますよ。企業としての存続を許されなくなっていきますよ。」というお話を聞く機会がありました。その時は実感としてはあまりありませんでしたが、たまたま、自社の製品でCO2絡みで塗装仕様がなくなり、生地単品になりますという事案が実際にあり、これは何らかの対策を講じていかないといけないと思いました。その時、たまたま自身の出身母校である龍谷大学のゼミ時代の先生から環境をご専門にされている先生をご紹介頂いて相談したところ、「とりあえず測る必要がある。」と言われました。以前より、電気・水道・ガソリン全て年間使用量のデータはまとめていたのですが、成型機ごとそれぞれの使用量を測る必要があると言われました。とはいえ、測定したこともなく、ましてや測定する方法がわからずアドバイスを求めたところ、「こんな機械があるよ」と教えてくれたのですが、とても高価で、これを全部につけたらとんでもない金額になると悩んでいました。そんな折、たまたま産業支援プラザの方に旭光電機の和田社長をご紹介頂きまして電話してみたところ、丁度このタイミングで開発されていて、「モニターされてみますか」と仰っていただき、「喜んでっ!」と始めたのがきっかけです。

wattXplorer(ワットエクスプローラ)を設置する以前の課題

原馬社長様:
成型機それぞれの使用電力量をどうやって測っていいかわからないということ。そもそも私は電気の知識も乏しく、力率の意味すらも分かりませんでした。和田社長にその様に話ししましたら30分の講義をして頂けました。初めて聞くことも多く、非常に勉強になりました。

wattXplorer(ワットエクスプローラ)を設置しての気づき

表面実装ライン 半田印刷検査装置

原馬社長様:
自身、完全な文系で全く電気の予備知識がないのですが、wattXplorerを設置して、初めに気づいたこと、それは、「衝撃」でした。これは、単なる測定器じゃないな、というか単なる測定器で終わらせたらもったいない機械だと思いました。理由は「1ショットごとの電気の動きが見える!」ということ、そしてそこから、正常時は均一な成型機の電流波形が出力されているが、この電流波形がブレたらどうなるのだろうか? もしそういうデータが取得出来るのであれば、異常検知が出来るのではないか?という考えがふと湧きあがりました。 実際、それがきっかけで、成型機の夜間の電流ピーク値があがっていることに気が付きました。調査した結果、冬場の夜間は室内気温も下がるので温度調整用のヒーターが夜間頻繁に作動していることに気づきました。一つのデータでこの様に、いろいろなことが見えてきて、これは非常に面白いことだなと感動しました。本当に異常があった場合もわかるはず!ということで、和田社長のところに伺った際、こういう使い方の可能性がありますとお話しました。 また、別の事例で、チェックリングの摩耗の検知がありました。この部品は摩耗しやすくて、摩耗してくると樹脂が抜けて逃げてしまいます。そうすると力がしっかりかからず、不良発生の原因となります。たまたま交換するタイミングがあったので、その交換前後で波形をよくよく見たら、波形の形状が変化していることがわかり、これ面白いな、とますますハマっていったというのが正直なところです。

wattXplorer(ワットエクスプローラ)の設置状況

原馬化成株式会社様にて保有されている13台の樹脂成型機を計測対象として取付設置頂いています。

樹脂成型機
樹脂成型機
配電盤内取付状況1
配電盤内取付状況1
配電盤内取付状況2
配電盤内取付状況2

今後の展望・展開

原馬社長様:
今後の展開としては、前述のように装置異常がわかるようになり、生産数量などの生産管理的な扱いもできるようになるかもしれないと考えています。稼働時間、段取り時間、ショット数などのデータ収集が出来るということで、リアルタイムで生産の進捗度などがわかるのではないかと考えています。これは生産管理システムの一端、要はデータ収集の一端としても使用できると考えています。実は、成型機本体でもデータが取れるようになっているのですが、様々なデータが取れ過ぎてしまう分、データ容量が大きくなる傾向があります。一方、warrXplorerの場合は電流値など、必要分のみのCSVデータで容量は軽く、そのまま保存できます。弊社はRPAを導入していますのでそのデータを自動で取り込むようにしておけば実現可能と考えており、将来的にはこの様な取り組みを進めて行きたいと考えております。ソフト領域まで旭光電機様と共にやっていけたら、これこそまさにDXの考え方なのかなと思っています。私がこういう考え方に至ったのは和田社長のおかげです。

他の企業様へのメッセージなど

原馬社長様:
wattXplorerは電力量の見える化だけでなく、異常監視、生産管理などへの応用もでき、多くの可能性を秘めている製品です。また、旭光電機さんは我々の困り事にも一緒になって御対応頂けているので、非常にありがたいです。

その他 フリーインタビュー

原馬社長

原馬社長様:
和田社長がいつも言われているのが、「うちの製品のコンセプトはレトロフィット、つまり既存設備を活かせる後付商品」だと。どこの会社の製品であっても何か付けるとなると、付属品購入やPLCの設定変更などがあって大変じゃないですか。業者も来たりして、すごくお金もかかる。 それに対して「うちの商品は既存設備に簡単に取り付けられてすぐに使える。これを一番のウリとしてモノづくりをしている」と。つけたら誰でも測れる、データが取れる、素晴らしい発想です。 Iotの観点で言うと、生産管理で日報を取っているのですが、現在は作業者による手書きとなっています。段取り時間を短くする様に指示をしていますが、まずは時間を正確に管理したいと考えており、自動で計測出来たら助かるなあと思っています。そして今この製品が流れていますというボタンを押せば計測出来て、尚且つディスプレイに標準書や点検管理表など切り替え表示が出来れば、気持ちいいなあ、すごくハイテク感があっていいなあ、こういうことをしたいと思っています。 何故かと言いますと、近い将来に工場移転を行いたいと考えております。出来るだけいろいろなものを集約して工場の生産効率を上げたい、無駄な動きを減らしたい、使用電力の抑制、CO2排出量の削減を実行していきたいと考えています。今は社内の平均年齢が若いですが10年後は当然ながら全員10歳年をとります。会社を存続させるためには何らかの手を打つ必要があります。人が増えるのかというとそうとは限らないので、少ない人で会社を回していくことを考えておかなければならない、事業化していかなければならないと考えています。そこで旭光電機さんの製品を使わせてもらって工場自体の自動化を徹底的に進めていきたいと考えています。その様な理想的な工場にできたらいいなあと夢を描いています。

原馬化成株式会社 原馬社長様 愛のある貴重なご意見ありがとうございました。

原馬化成株式会社

  • 創業:1976年6月1日
  • 設立:1980年4月10日
  • 代表者:原馬 淳一 様
  • 所在地(本社):滋賀県長浜市西上坂293-1
  • 事業内容:
    プラスティック射出成型加工や多種多様な塗装、印刷、組立加工事業
  • 公式ホームページ:https://harauma.com/
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